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防災の第一歩は「片づけ」から|整理収納のすすめ

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整理収納×防災について

一見関係のないように見えるこの組み合わせ、実はとても密接な関係があると私は感じています。災害に備えようと思ったとき、真っ先に非常食や防災グッズを買おうとする人は多いかもしれません。けれど、せっかく用意したそれらが「どこにあるか分からない」「すぐに取り出せない」では、命を守る備えとしては不十分です。

最近、災害が増えていると感じませんか?
地震だけでなく、ゲリラ豪雨や水害、停電など、様々な災害が起きています。これらの災害はいつ起きてもおかしくありません。だからこそ、モノを整えること、つまり整理収納が防災の第一歩だと私は考えています。

散らかっていることのリスク

散らかった部屋は、災害時に命を脅かすリスクそのものです。たとえば地震のとき、次のような危険があります。

  • 物が飛んできてケガをする(家具や家電の落下など)
  • 散乱した物を踏んでケガをする(ガラス片や割れた器が原因に)
  • 避難経路がふさがれて逃げ遅れる
  • 救助に来た人場合でも、発見が遅れる可能性がある

こういったことが現実に起こりえます。

また、水害時には床に置かれていた物が濡れて使い物にならなかったり、停電時には懐中電灯の場所がわからず真っ暗の中で慌てる、ということも起こりがちです。

整理収納をしておくことで、これらのリスクをぐっと減らすことができます。 「どこに何があるか」がわかるだけで、非常時の対応力がまったく違ってきます。

家族全員が把握することの大切さ

ご家族の中に防災意識が高い方がいて、つい頼りきりになってはいませんか?せっかく、防災グッズを買い揃えても、いざという時に見つけられなければ無いのと同じです。

いざというとき、自分が不在だったり、体が動かせなかったりすることも考えられます。 そんなときに備えて、家族全員が「何が、どこにあるのか」を把握しておくことがとても大切です。

防災に対する現状の備えは?

では、実際にどのくらいの人が防災の備えができているのでしょうか?

セゾン自動車火災保険が2024年に行った「防災に対する意識調査」によると、
災害に不安を感じている人は、なんと94%  しかし、防災グッズを揃えている家庭は約45%、そしてすぐに使える状態で備えている人は、わずか10%ほどしかいません。
つまり、多くの人が「不安を感じてはいるけれど、すぐに使える状態で備えられていない」という現状があります。

※参考:セゾン自動車火災保険「防災に対する意識調査」(2024年)
https://www.ins-saison.co.jp/koho/news/2024/0220.html

一人暮らしでも整理収納は必要?

「私は一人暮らしだから、自分さえ分かっていればいい」と考える方もいるかもしれません。
でも、非常時には周囲の人に助けを求めなければならない場面も出てきます。

たとえば、自分が体調不良で動けないとき、他人が家に入って支援をすることになったとします。
そのときに、部屋が散らかっていたら? 常用している薬の場所がわからなかったら?

整理されていて、どこに何があるかが分かりやすくなっていれば、救助や支援もスムーズに進みます。
一人暮らしこそ、誰かに助けてもらう状況が想定されます。自分以外の人にも伝わる備え=整理収納の力が必要なのです。

おわりに

防災の備えは、何かを「買うこと」からではなく、「片づけること」から始められます。今日、ひとつ引き出しを見直すところから始めてみませんか?

いざという時、自分や大切な人の命を守る行動ができるように。「どこに何があるか」が分かるだけでも、災害時の不安は大きく減らせます。

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この記事を書いた人

整理収納アドバイザー × 防災士。
片付けに苦手意識がある方の“助っ人”として、暮らしに役立つ収納と防災の工夫を紹介しています。

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